人と仕事:バイヤーの仕事

様々なタイプの店舗の
ニーズに応えた品揃え

現在、本社のグロサリー商品部でバイヤーとして商品の仕入れを担当しています。グロサリー食品は、白物食品(豆腐・納豆)や飲料、酒類、お菓子、調味料など、生鮮食品以外の食品で多くのカテゴリーがあり、スーパーマーケットの売上の半分以上を占めます。その中で私は、冷凍食品とアイスクリームを担当しています。

仕入れで最も重要なことは、まず、お客様のニーズに応えた品揃えです。たとえば、冷凍食品の米飯には和風・洋風・中華などがあります。炊きこみご飯やピラフ・チャーハンやおにぎりがあり、細かく種類が分かれます。お客様が欲しい商品に欠落がないよう品揃えをします。

そして、お客様のニーズに応えること。当社は、東急・神奈川を中心に店舗を展開してますが、立地や地域により客層が異なります。各店のお客様の世帯構成や年齢分布、年収等を分析し、店舗特性はいくつかのグループに分類しています。これに照らして店長と商品部のバイヤー・SV(スーパーバイザー)が協力して、各店舗のお客様に喜んでいただける品揃えを目指しています。また、同じ商品でも、売り方によって売れ行きが変わるので、売り場づくりや棚割りなどの指導、チラシなどで店舗をサポートするのも私たちの仕事です。

近年は少子高齢化や世帯人数の減少等、食品の購入量も少なくなっています。また、消費の二極化の中で「ちょっといい物」が売れていきます。もともと、私たちのお店がある東急線沿線は良い物をお求めになるお客様が多く、嗜好性のあるアイスに関しては、プレミアムや中間価格帯の品揃えを強化しています。たとえば、アイスクリームは現在、普及価格の商品とプレミアムと呼ばれる高価格帯があります。同じカテゴリーに新しい商品を導入すると、売れ筋の商品の売上を食ってしまうこともあるため、同じアイスクリームでも、高級なジェラードを導入したところ、プレミアムアイスの売上を減らすことなく、全体の売上アップに成功しました。

就職の際、「人の喜びが自分の喜び」となる仕事として小売業を選びました。その中でも東急ストアを選んだのは、東急線沿線というお客様にも恵まれた立地に出店しており、当時品数豊富で全国展開のスーパーと比べて良い物を置いているところが面白いと思ったからです。

お客様の「ありがとう」が
仕事の原動力

どれだけ魅力的な商品を仕入れられるかが、バイヤーの腕の見せ所です。品質・使い易さや食べ易さ・価格等、そのような商品を探して、日々展示会に出掛けたり、メーカーさんと交渉しています。一番良いのは、他店が持っていない魅力的な商品で、利益率の高いものですが、そのような商品はそうはありません。そこで推進しているのがPB商品の開発です。

当社のPB商品は、当社が独自に開発する「Tokyu Store PLUS」と私鉄系スーパーマーケット8社が共同で開発する「Vマークバリュープラス」の2つのラインナップがあります。前者は比較的高品質で価値のあるもの、後者は価格戦略的商品で、良いものと安いものを組み合わせることで、幅広い層のお客様に合った品揃えを実現しています。最近では、年配の方や、減塩・特保など健康志向の強い方に向けた商品、忙しい主婦に向けた便利な調味料なと、消費者のニーズを形にした商品も開発しています。

物を販売するのが仕事の小売業の中で、バイヤーは逆に物を買うという貴重な経験ができるポジションです。お客様や店の要望と、仕入れ先の板挟みで大変ではありますが、良い商品を提供できた時は、商品を通じてお客様に「ありがとう」と言ってもらえる素敵な仕事だと思います。これまで、生鮮食品や経理、商品企画とスーパーマーケットの多様な仕事を経験させてもらいました。今はバイヤーでもうしばらく経験を積み、将来は、直接お客様と接することができる店長を目指したいと思います。そして、店に戻った時、バイヤーの仕事の素晴らしさをみんなに伝えていきたいと思っています。

同僚で飲み仲間のパン・生菓子バイヤーの福冨

Episode

身に染みて感じたチームワークの素晴らしさ

この冬からギフトを担当し、自分が仕入れたスイーツを販売しました。ある程度販売が進んだところで取引先のトラブル、お申込みいただいた一部のお客様に商品が届かなくなり、途方に暮れました。どのお客様に届いていて、どのお客様に届いていないのか。同僚が手分けして顧客情報を調べたり、宅配便の伝票を頼りに、一件ずつ電話で確認して、届いていない方には代替え品の商品を提供して、なんとか切り抜けることができました。バイヤーは一人で大変な仕事だと思っていましたが、いざという時は皆一丸となって助けてくれる、そのチームワークに感動しました。

同僚で飲み仲間のパン・生菓子バイヤーの福冨

プロフィール

グロサリー食品部 バイヤー

村瀬 祐一郎

東京生まれだが、父親の仕事の都合で仙台、青森、神奈川など全国を回る。中高はバスケットボールに打ち込み、現在も地元のクラブチームでプレイを続けている。酒は何でも飲み、最近は、ワイン、日本酒、ウイスキーに凝っている。趣味は、山奥の秘湯めぐり。

キャリアパス

2003年
畜産担当(中央林間店〜さぎ沼店)
2006年
畜産リーダー(綱島店〜根岸店〜杉田店)
2010年
商品企画室マネージャー
2011年
経理部マネージャー
2012年
菊名店副店長
2013年
現職

1日の流れ

1

朝はパソコンでメールのチェック。帳合(卸)やメーカーとのやりとりに返信するとすぐに1~2時間が経ってしまいます。

2

メーカーの担当と仕入れの打合せ。品質、価格、納期など交渉範囲は多岐にわたります。

3

次のチラシの内容についての部内ミーティング。

4

新商品の情報を入手するために時間の許す限り展示会やメーカーに出掛けるようにしています。この日は大手食品メーカーで、健康をテーマにした新商品の説明を受けました。

My Item

父親の形見のボールペン

父親の形見で大切にしているボールペンです。普段はなくさないように、家に置いていますが、大事な契約など、勝負時にはお守りとして持っていくようにしています。

オフ

大好きな温泉を求めて。気が付いたら北アルプスにいました。

PAGE TOP