人と仕事:新入社員の仕事

東京と地方をつなぐために
何かしたい

私は、北海道の網走にある大学へ進学し、4年間大自然の中で過ごしました。理由は、東京の渋谷で生まれ育ち、まるで環境の違う北海道に憧れていたことと、ひとり暮らしをしたかったから(笑)。網走での生活は、想像をはるかに超える発見や刺激に満ちたものでした。海中の網の中で稚貝まで育ったホタテを籠に出すアルバイトなど、東京では決してできない仕事をいろいろ体験しました。漁業、農業に誇りを持って生き生きと働いている生産者の方々と触れ合いました。北海道の豊かで美味しい食べ物の多さにも驚かされました。そして、自分が見ていた世界がどれほど狭かったのか、痛感させられたのです。

就職活動をする頃になると、あまり知られていない地方の食材を都会で暮らす人たちに伝えたい、自慢の食材を知ってもらいたいのにその方法が分からない生産者と都会の人たちをつなぎたいと強く思うようになっていました。東京と北海道の両方を知っている私には、できることが何かあるはずだとも。東急ストアへの入社を決意したのは、この思いを、この会社で実現したいと考えたからです。

でも、今のところは畜産担当としての業務を身につけるだけで精一杯です。精肉を切り身やミンチにする加工や値付け、陳列棚へ商品を並べる品出し、対面販売、発注など、覚えるべき業務は多く、しかもそれぞれ非常に奥が深いからです。お客様の動線に応じた目を惹く陳列方法があったり、同じお肉でもステーキ用と焼肉用では切り分ける部位や加工方法が違ったりと、客として利用していたときには想像もしていなかったノウハウが、この仕事には詰まっていることを知りました。まずは、目の前にあるこの高い壁を全力で乗り越えよう。そう思って頑張っています。

いかに頭の中のイメージを
引き出せるか

中央林間店では精肉コーナーに対面販売スペースがあり、お客様の要望をお聞きしなながら量り売りにも対応しているのですが、これが非常に難しいのです。たとえば、お客様から「今日のお勧めは?」と聞かれたとしても、「コレです」などと勝手に決め付けてはいけません。お客様がどんな肉料理を楽しみたいのか、脂がのっているお肉が好きなのか、ヘルシーな赤身を食べたいのかなど、お客様と言葉のキャッチボールをしながら頭の中にあるイメージを一つでも多く引き出さなければ、満足いただける商品を勧めることなどできないからです。また、どれだけ品質に気を遣いながら仕入れをしていても、毎日まったく同じお肉を用意するのは不可能なので、日によってお肉のさし(霜降りの脂肪)の入り具合や肉質に違いがでます。そのため、加工しながらその日の肉の状態を把握しておくことも対面販売では重要になってきます。

とはいえ、それほど知識が豊富ではない私は、毎日四苦八苦しています。本当に満足いただけるお肉を勧められたのか、不安になることもあります。だから、「このあいだ勧められたお肉、おいしかったよ」などとお客様にいっていただけると嬉しくなります。もっと勉強して知識を増やし、お客様が食事を楽しむお手伝いができるようになりたいと強く思うのです。

Episode

そこまで考えるのか!

「ショーケースの中に入れるお肉は、前と後ろで大きさに差ができてはいけない」。あるスーパーバイザーの方に、言われたことです。対面販売では、加工したお肉をショーケースの中に陳列しています。お客様は、当然ケース前面に並んだお肉を見て、「おいしそう」と感じたり、さしの入り方を確かめたりしています。しかし、お肉を販売するときは、ケースの後ろ側から取り出すため、お客様が見ていたお肉とまったく同じというわけにはいきません。そのため、もし前と後ろで大きな差があると、お客様が自宅に戻って料理をしようと取り出したとき、がっかりさせてしまうかもしれないというのです。「お客様のために、ここまで気を配る仕事なのか」──目からウロコが落ちるような気づきを得た経験でした。

プロフィール

中央林間店 畜産担当

亀島 花

小学生の頃より、母親と一緒に東急ストア中目黒本店へ買い物に行っていた。東日本大震災のとき、近所の店が閉まっている中、東急ストアは開いていて大勢の人が詰めかけていた。こういった記憶が積み重なり、東急ストアで働きたいと思うようになっていた。

キャリアパス

2014年
現職

1日の流れ

1

お肉を切り身にする加工業務

2

加工したお肉はトレーに入れてパックし、値付けする

3

お客様が手に取りたくなるような陳列にもノウハウがある

4

餃子の皮の発注を担当。残数や売れ行き、天気、TV放映、新製品などの情報を考えながら発注数を決める

My Item

手づくりのメモ帳

教えられたことは忘れないよう、すぐに手づくりのメモ帳に書くようにしている。完全に覚えたメモ書きは抜くこともできるので便利。

オフ

大好きなテレビ番組『水曜どうでしょう』のイベントにて。この番組好きが、北海道へ行った理由の一つにもなっている。

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