私は五反田店の店長として、従業員の指導や商品の仕入れ・品揃え、予算・利益の管理など、店舗運営に関わるすべてを管理し、働く環境や売上面で店舗をより良い方向に導けるよう、日々の業務に従事しています。また世の中に広くアンテナを張り、毎日の気象情報や競合店の動向、世界情勢の変化など様々な情報を分析したうえで、売場のマネジメントを行うことも店長として重要な役割です。
東急ストアは、各店舗に大きな裁量を与えて、独自の施策を自由に取り入れることができる「個店経営」を推進しています。毎日の生活を支える食品において、競合店との価格面での課題は重要ですが、それ以上に充実したメニューの提案や、丁寧なサービスの提供が重要であると考えています。個店経営は、そうした各店舗独自の価値をお客さまに提供するための施策です。
五反田店の利用者層は、地元に住むお客さまだけでなく、通勤時にご利用される会社員のお客さまも多く、惣菜の売上が、全体の約2割を占めるという特徴があります。そうした状況を十分に理解し、家族向けだけでなく、一人暮らし向けの惣菜も同時に販売するなど、それぞれのお客さまに合わせた品揃えを行うことが、来客数や売上を伸ばすうえで欠かせません。お客さまの反応やコンピューターの単品分析を見ながら、お客さまによりマッチした店舗にするのが我々の役目です。
これまで6つの店舗を経験してきましたが、着任する際に常に心がけているのは、正社員やパート社員といった立場を問わず、一人ひとりと密にコミュニケーションを取ることです。入社して間もない頃は、目の前の業務を覚えることで精一杯でしたが、入社から数年が経過した時、徐々に周りが見えるようになりました。その際に感じたのは、従業員一人ひとりとコミュニケーションを取る頻度に差があり、頻繁に会話をしている人ほど信頼関係が構築できており、連携もスムーズであることでした。また尊敬する上司や先輩は、従業員との関係性構築が上手で、円滑なコミュニケーションが取れていることにも気づかされました。そうした学びから、周囲との対話を第一に考えるようになりました。
実際に、五反田店への着任後も全従業員と挨拶を交わすところから店舗づくりを始めました。着任して間もない頃は、コミュケーション面で苦労することもありましたが、積極的な働きかけを続けたことで、一人ひとりと信頼関係を構築。今では円滑な店舗運営ができるようになったと感じます。そうした行動を続けた結果、少しでも周囲の行動に変化が生まれ、売上目標を達成できた際はやりがいを感じます。コミュニケーションを通じた関係性の構築は、これからも意識していきたいと考えています。
そして将来的には、現場で培ったお客さまや従業員との接し方など、マニュアルでは伝えるのが難しい部分を指導できる人材へと成長していきたいです。
Episode
水産担当として初期配属が決まった頃、水産部長に対して1年後の自分のビジョンを発表する機会がありました。そこで、私はもともと刺身が好きだったことや、水産担当として包丁捌きをマスターしたいという想いから、「1年以内に鯛を捌き、刺身を作れるようになること」を目標として掲げました。それまでほとんど魚を捌いたことがなかったため、店舗配属後の数ヶ月間は、捌き方が分らず苦労することもありました。しかし、少しずつ知識と経験を積むことで、基本業務を習得。その後、偶然にも刺身の担当を任されることになり、目標を実現することができました。そんな新人時代の経験を通じて学んだのは、目標を発言することの大切さ。目標を言葉に出すことで、自然と実現するための方法を考え、その後の行動が変わることを実感しました。
五反田店 店長
中山 学
神奈川県出身。学生時代にスーパーでアルバイトをしていたことや、食に興味があったことがきっかけで、東急ストアへ入社。空手や野球など身体を動かすことが好きで、現在も休日はジムで汗を流すことが多い。
前日の売上や本社からのメールを確認
売場を回り、品揃えをチェック
ミーティングで情報を共有
販売計画の立案や事務作業を行う
夕方のピーク時は売場で接客
普段から売場を巡回し、品揃えのチェックや接客を行うことが多いため、動きやすい靴を履くようにしています。特にアシックス社が出している「テクシーリュクス」がお気に入りの一足。
休日はもっぱらトレーニングに没頭。ジムで身体を動かしたり、自宅周辺をジョギングしたりと、保育園への子どもの送り迎えや家事以外の時間は、汗を流すことで気分をリフレッシュしています。